2015/09/27

一年の前期、初めての講義のパニックを振り返ってみる



Twitterで今年から台湾の大学に入学した人たちをフォローしているのですが、最近彼らが初めての講義に出たあと感想をつぶやいているのを見て、

「あぁ、自分も一年のころは本当に何も分からず苦労したなぁ…」

なんてことを思い出しています。

私は2012年(民國101)に台湾大学へ入学しました。その最初の学期の月曜の午前、初めての講義は「普通心理學」でした。

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2015/09/21

Ceibaの活用:毎週の指定閱讀、復習、レポートの提出の方法

台湾大学の授業用プラットフォームceiba

ask.fmで台湾大学のceibaの使い方について聞かれたので解説します。

以前も簡単な紹介はしているので、今回は宿題の提出と、毎週の指定閱讀などについてです。


ceibaへのアクセスはMy NTUから。画像右上の黄緑色のアイコンです。
その後、今学期自分が履修しているクラスの一覧が出て来ます。教授によってはceibaのページを開設しない方もいます。
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2015/09/09

台湾に正規留学中の外国人・華僑学生のアルバイト可能時間が20時間に変更されました

民國104年(西暦2015年)6月17日より、台湾の大学に通う外国人学生・華僑学生のアルバイト可能時間が一週間に16時間→20時間に変更されました。

夏休み・冬休みの労働可能時間は以前より上限はなく、今回の変更でも同様です。


有關外國留學生、僑生及華裔學生(下稱僑外生)每周工作時間修正為20小時
一、依據總統104年6月17日華總一義字第10400070741號令辦理
二、就業服務法部分條文業奉總統104年6月17日華總一義字第10400070741號令修正公布施行,
其中修正第50條規定,僑外生除寒暑假外,每星期最長工作時數由原16小時修正為20小時。



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2015/09/08

私が台湾大学を選んだ理由。三年を過ごして感じた台湾本科留学のこと





こんにちはamikawaです。


今回もask.fmでいただいた質問の回答です。


「amikawaさんが台湾を選んだ理由ってなんですか?? 今わたしはまあまあ有名な大学の付属高校に通っていて、内部推薦を蹴って台湾の大学にアプライすることを考えてるんですが、台湾の大学に行く目的がまだ自分のなかで明確じゃないです。 大学に通っている人がどんな理由でその大学に通うことに決めたのかというのを聞きたいということと、台湾でしか学べないことなどを知りたいです!

でも中国語を学ぶのだったら日本でもできるし、なんで台湾に行くのかということをずっと自分自身に問いてます。でも今の時点では学びたいこととかが決まらなくて、本当に内部進学をしないのかを迷ってます! 質問がグダグダですみません、、。」

ご質問をくださった方、どうもありがとうございます。私とは置かれている環境が大きく異なるので、どうかこのブログの意見は数ある考え方のひとつとして捉え、是非ご自身の高校から付属の大学へ進学された先輩方の意見なども参考にして、じっくり考えてください。


今回の記事では以下の内容に分けて書いていきます。

  • 私が台湾大学に入学した経緯
  • 台湾大学で学ぶということ
  • 専攻の学科でどんなことを学べるのか
  • 台湾大学を卒業したら。就職活動について
  • 日本の大学に進学して、台湾の大学に交換留学



私が台湾大学に入学した経緯


私がそもそも台湾で暮らし始めたのは2010年の8月にワーキングホリデーとして渡台したのが始まりでした。以前から旅行で台湾へ通っていたのと、趣味で学んでいた中国語をもっと伸ばしたい、単純に海外で暮らす経験をしてみたかったというのが主な理由です。

また、私は日本での高校生時代は絵に描いたような劣等生で、卒業のための出席日数すら危うく、当時は大学へ進学することなど一切頭になかったし、現状をどう考えても日本の大学へ進学できるようなチャンスはなかったと言っても過言ではありません。この時点ですでに日本の典型的な社会のレールからは外れてしまっているので、日本での就職なども経験していない落ちこぼれです。そんな中、台湾でのワーホリ中に通っていた台湾大学の中国語センターで出会った同級生たちとの交流を通して、「台湾大学へ外国人学生として正規留学する」という選択があることを知ります。


なので私は始めから台湾大学への進学を目指していたのではなく、言うなれば、「大学進学のチャンスが、たまたま台湾にあることを知った」という感じです。この点は本当に台湾のこの環境に感謝しています。現地の学生は大変な思いをして入学する台湾の最高学府に、外国人としてなら意外と入学のチャンスはあります。


(入学してからの苦労→実力のない人間が台湾大学に入学するととても苦労する


人類学というこの専攻を選んだのは、以前からバックパック旅行で東南アジアや中国などを旅していた影響です。入学前は中国の少数民族やチベットの文化などに興味があり、文化を学ぶ人類学に惹かれてこの学科を選びました。最初の動機はこんな感じだったのですが、二年次の必修で受講した「史前史」のクラスがとても面白く、教授の教え方も本当に好きで、さらには同じく必修の「文化人類學」のリーディングの難解さに心が折れた(笑)こともきっかけで、そこから同じ人類学の一派である考古学方面への興味が育ち始めて今に至ります。

台湾大学で学ぶということ

質問者さまがおっしゃる通り、中国語を学ぶだけなら日本でもできるというのはその通りです。ただ、台湾の大学で中国語で専攻を学ぶというのは、ただ中国語を学ぶよりも密度の高い経験ではあると考えています。こちらではリーディングや討論、研究発表、レポートなどを全て中国語で行っているので、まじめに勉学に励んでいれば学術レベルの中国語が身に付きます。

また、こちらに長く滞在していると知り合いを通じて日本語と中国語の翻訳などのアルバイトの話もくるようになりました。それ以外にも普通の飲食店などのアルバイトなどを通して、接客の場面での中国語を身につけることができます。飲食店などでのアルバイトはワーホリでもできることですし、学期中はできれば飲食店のような長い時間を拘束されるアルバイトは個人的にはおすすめではないのですが、中国語を使ったアルバイトやインターンの機会があるというのも、台湾の大学を選ぶことで得られる付加価値的なものかもしれません。


これ以外に、台湾大学を選んでよかったと感じるのは、施設・設備・資料の豊富さです。特によく通っている総合図書館には日本語の書籍も豊富なのと、世界の学術ジャーナルが紙のものもオンライン上のものも大変豊富で、それが無料で利用できるので、本当に学びたい人にとってはいくらでも使えるリソースがそろっていて魅力的です。まだ利用したことはないのですが、英語などの外国語をオンライン上で自習できるシステムなどもあるようです。とにかく学習に関して、使えるリソースはとても豊富です。本当に勉強がしたい人にとって、台湾大学はとても理想的な環境です。


ただ、台湾大学で歴史学を学ばれた先輩にもアドバイスを求めたのですが、本当に勉強をしたいのでなければ、台湾大学という環境は簡単なところではなく、安易に人に勧めることはできないとのことでした。台湾大学に通う現地の学生は皆優秀な方ばかりで、周りがそんな環境であるのは良いこともあるのですが、現地の学生の留学生を見る目は厳しいものがあるようです。そんな同級生たちに認めてもらえるかは実力次第だと言うことです。



それから、台湾大学でクラスメイトと上手くやって行くには、それなりに友人を作ろうとするなら、やはり勉強しないと、有る程度の成績を取らないと、難しいかも知れません(これは、私がそんな風に感じているだけです)。私自身、成績に関しては、あまり気にしないでやってきましたし、学校の成績が全てではないと思ってもいますが、それでも台湾大学は成績を過度に気にする学生は多いですし、そして有る意味に於いては、実力が影響する雰囲気があります。



私自身は、出来るのであれば、海外留学は一つの良い経験だと感じています。ですが、あまり安易な気持ちでするのだけは、避けた方がいいとも感じています。何と言っても、母語で勉強する事ほど楽な事はありません。ですが、日本を外側から見るいい機会でもありますし、色々な価値観や考え方の違いに触れる、いいチャンスの一つである事は、間違いないと感じています。


専攻の学科でどんなことを学べるのか


考古学を学ぶんだったら、日本の方が充実している…というのは過去のブログ記事でも言及した通りで(過去記事:母語で教育を受けられるなら、今こんなに苦労してない)、日本の大学、つまり学術的な累積、学術的な研究の厚みは相当充実していると思います。(ただ私は日本の大学に通った経験がないので比較はできません。あくまでも書籍の豊富さ、学者の数などを見ての想像です…)。


台湾の場合、人口がそもそも日本より少ないので、中国語に翻訳された書籍の数には限りがあり、教科書などは英語のものを使うパターンが多いです。なので、中国語を学ぶつもりで台湾大学へ入学すると、予想以上の英語書籍の多さに苦労するかもしれません。ポジティブに考えると、中国語だけでなく、英語のスキルも上げることができます。


まずは台湾大学の興味のある学科で、どんなクラスが開講されているかを検索してみて、自分が本当にこれを学びたいかを考えてみるといいかもしれません。


台大課程網

https://nol.ntu.edu.tw/nol/guest/index.php


学術的な充実度は学科によるかもしれないのですが、考古学に関してなら日本の大学の方が学術的に充実していると思います。なのでこの点は学科によっては台湾の大学を選ぶ際にはデメリットとなるかもしれません。ぜひ、自身の興味のある学科の開講クラスや、どんな研究をしている教授が在籍しているかなどを調べてみてください。


また、台湾大学の場合は総合大学であることもあり、自分の専攻以外にも他の学科のクラスや、様々な一般教養のクラスを受講することができます。私の学科の場合、選択科目で卒業までに41単位が必要なのですが、人類学系が開講の選択クラス26単位+他の学科の選択科目から15単位履修することになっています。ただ学科によって卒業に必要な単位が異なるので、他の学科の選択科目を履修しても、卒業の単位に換算されないこともあるので注意が必要です。


卒業に必要な単位の規定は、こちらを参考にしてください。


各系所必修科目及應修學分資料查詢

http://140.112.161.31/NTUVoxCourse/index.php


台湾大学を卒業したら。就職活動について

これについてはまだ未経験なので、何とも言うことができません。台湾大学には日本人学生の会があり、その会では交流会などの他に、日本の企業の方を招いた就職に関する説明会も開催されていたようなのですが、自身がこの会には参加しておらず、実情にも詳しくないので何とも言えません…。そもそも既に日本の社会のレールから外れている人間なので、日本での就職のことはわかりません…。


台湾では大学在学中に就職先を探し始めるのではなく、卒業後に就職活動を始められる学生が多いと聞きますので、この点は日本とは異なるようです。大学在学中はあくまでも学業に専念できるようになっています。(夏休みなどにボランティアやインターンをする学生はたくさんいます)私は今月から学部の四年になるので、これからの一年は大学院に進学を目指すか、就職先を探すかを考えることになると思います。


近年台湾の法律が変更され、台湾の大学(学部)を卒業した外国人学生は、職歴を問わず台湾での就業がしやすくなっています。なので、卒業後は台湾での就職も視野に入れることができます。


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台湾での就職に関してですが、台湾大学の歴史学系を卒業され、大学院にも通っていらした先輩が台湾で就職されることになったので、今後こちらのブログを参考にしていただくと、台湾での就職に関しての情報が得られると思います。


雑記帳

http://iso64.exblog.jp/




日本の大学に進学して、台湾の大学に交換留学する

あと、もう一点。質問者さまの通われている高校から内部進学する先の大学と、姉妹校提携を結んでいる台湾の大学はありませんか?もし「台湾で中国語を勉強したい、台湾の大学で現地の学生と一緒に授業を受けてみたい」というのが目的で、必ずしも台湾大学の学位が必要ではないならば、交換留学で台湾へ来るというのも手段かもしれません。交換留学で台湾大学へくるのなら、外国人学生向けの中国語クラスの他、学科のクラスも受講することができます。あくまでも選択肢のひとつですが、こういう方法もあると思います。


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思いつく限りはこんな感じです。少しでもこの回答が参考になったら幸いです。繰り返しますが、どうぞ内部進学された先輩方の意見もよく吟味して、じっくり考えてくださいね。


ask.fmで気軽に質問してください

http://ask.fm/amikawa125


twitterで毎日いろいろつぶやいています





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