2016/01/28

【四年の前期の振り返り】台湾人の同級生、日本語が上手すぎてネイティブの出る幕なし



毎回のことながら、期末テスト終了(1月18日)=冬休み突入、とはなりませんでした。今学期も最後まで東南アジア考古学の期末レポートと1月24まで格闘し、遲交(締め切りに間に合わなくて遅れて提出)になりつつ何とか提出。本日全ての成績が出そろい、GPAは歴代三番目に悪いという現実に打ち拉がれています。なにはともあれ冬休みなので、ブログをいじったり、好きな本を読んだり、猫と半日戯れたりするのが可能になりました。

今学期履修していたのは


  • 哲學概論(通識/必修)
  • 琉球考古學(選修)
  • 土耳其文一・上(一般選修)
  • 世界史一(必修)
  • 東南亞考古與歷史(通識)
  • 東南亞考古學(選修)


この5クラスで、17単位でした。



哲學概論

このクラスは哲学の入門で、一応一般教養のクラスなのですが、我が人類学系の必修科目の単位に当てることもできました。講義の際の教授の話は面白かったのですが、テストもレポートも振るわず。カントの言っていることが理解できなかったです。まあ単位が来たので良しとします。

琉球考古學

人類学系の選択科目です。教授が日本の大学で学位を取っており、専門が台湾の考古学なので、琉球と台湾の比較がテストのお題でした。講義は10名の学生と日本語の文献を中国語訳しながら進めるのですが、みんなの日本語能力が高すぎて、むしろネイティブの自分が一番出来が悪かったような気もします。

日本語だから文献を読むのは楽だろうと思っていたのですが、それを中国語訳しようと思うと、日本語の文章特有の主語の省略や、やたら接続詞で文を続けて何が重要なのか分からなかったりと、「あれ、これ中国語の文献の方がわかりやすいのでは…?」という疑問もでてきました。あと、日本語なのに、読んでいても分かったつもりになっているだけで、実は自分は日本語の読解能力が非常に乏しいのではという点も明らかに…。

それなのに台湾人の同級生はこんな文であっても巧く中訳していたのですばらしかったです。私もまだまだ修行が足りないですね…。一応プレゼンの準備や漢字の読み方などのアドバイスを買って出て、普段お世話になっている分の恩返しをしたつもりですが…。

それにしても、日本語ネイティブであるというアドバンテージを持ってしても、やはり元の頭ので出来の差が現れちゃったクラスでした…。

あと、普段この大学で読んでいる考古学関連の論文と、日本の考古学研究の違いも感じました。琉球考古学の過去の文献はまず土器の分類ありきですし、前の学期に履修した日本人の教授が開講している実測図の制作時にも感じたように、日本の考古学はとにかく遺物の形式を見る目を養い、分類し、編年を作成する…という感じでしょうか。それでも台湾と比べると日本の考古学研究は非常に発達していて、GISを使った空間利用の把握や、遺物の修復・保存などの分野も進んでいるなぁ、と思います。そもそも台湾における考古学の始まりも日本の学者によるものですし。とりあえず考古学の理論や実戦を学ぶなら、日本の方が充実していると思います。台湾大学の考古学の教授陣はほぼアメリカで学位を取っている方々なので、教育方針はアメリカ寄りだと思います。アメリカの分類ですと、考古学は人類学の一派であり、日本では歴史学の一派とする考えからして異なります。

色々思うところのあった琉球考古学ですが、教授が優しいのでなかなかいい成績をもらえました。次の学期は同じ教授の開講する台湾考古学を履修する予定です。

土耳其文一・上

土耳其文とはトルコ語のことです。「一・上」は入門の前期なので、初歩の初歩です。卒業とは関係のない単位なのですが、トルコが好きなのと、イスラム文化を理解したいが為に履修。正直先生は言語を教える専門の先生ではないので、語学センターのような楽しい言語クラスとは異なる感じでした(笑)。履修している学生も30人くらいいました。

授業は先生が文法の説明をして、単元ごとの小テストをして、学期の最後にちょっとしたスピーキングというか会話のテストがありました。言語の教え方という点では、今まで履修していたオランダ語の先生の方が上手でした。とはいうものの、言語の習得は先生の善し悪しよりも、個人の日々の積み重ねが大事だと思うので、こんな風に文句を言っても始まらないですね。次の学期も継続する予定なので、時間を見つけて復習しないといけません。


世界史一

これも人類学系の必修科目の一つで、歴史学系が開講する世界史のクラスを受講しました。世界史一は新石器革命、文明の起こりから古代ローマ、あと日本やアメリカ大陸、アフリカまでも範囲に入っていました。

このクラスは歴史学系の学生は一年次の最初の学期に履修するクラスなので、大部分が歴史学系の学生で占められています。

隔週で討論クラスがあり、指定のリーディングを読んで参加することになっているのですが、同級生たちの優秀なことと言ったら。さすが世界で17位の台湾大学の歴史学系だけあるなぁという感じです。私は後半からダレてきて、リーディングも最後まで読まず討論クラスでは空気となっていましたw そもそも私、ギリシャもローマも興味なかった…古代文明と言っても初期にしか興味がなかった…。久しぶりにつらい必修を経験しました。期末レポートはインドのマヌ法典に関することを選んだので、次の学期以降にこの知識が生かせればせめてもの収穫かな…。

テストはオープンブックだったので、先輩から譲り受けた教科書を活用しました。それにしても、オープンブックといってもテスト中に教科書を隅々まで読む時間なんてないので、普段からちゃんと予習復習していないとダメですねw もうテストは受けたくない…と思ってしまうクズな四年生でした。単位が来たので良しです。これで必修は残り民族誌だけになりました。


東南亞考古與歷史

今学期はこのクラスと、人類学系が開講する東南亞考古學を履修していたので、毎週木曜日は東南アジア祭りでしたw ですが、前者は一般教養であるのに対し、後者は学科が開講するガチなクラスなので、一般教養のこっちは心を休めるためのクラスでした。教授は日本人で、英語で講義が行われます。もともと東南アジア好きなので、理解しやすくもあり、美術史の教授のレクチャーだけあって、考古学とは違う視点からの遺跡や仏像、陶磁器などの話はとても興味深かったです。前述の世界史は”歴史学=文字に残された資料から過去の出来事を復元する”ということもあり、今学期は違う学科の視点の違いなどを少し感じることができたかな、とも思いました。

東南亞考古學

こちらは人類学系の開講するガチな方の東南アジアの考古学のクラスでした。三年の前期に同じ教授の公共考古学を履修したのですが、このクラスも同じように毎週指定のリーディングのサマリーを提出、三回のプレゼン及び期末レポートがありました。だいたい選択科目はテストがない替わりにレポートが重いです。リーディングは考古学の期刊論文が多かったので、かなり専門的な英語の論文を読むことになります。それを毎週中国語でサマリーを書くので、外国人にはつらいクラスと言えるでしょう。私は毎週の提出に追いつけず、学期終了後もこのサマリーを消化しなければなりませんでしたw 

それにしても東南アジアの考古学は興味深かったです。古代からの地域内の交易網の発達や、中国・インドに挟まれるという地理的条件に見られるこの両国からの文化的な影響(特にインド)とか、今までの文明発達のセオリーとは異なる社会の発展など面白い話題が多かったです。あと、ホモ・フロレシエンシスとか。最近ニュースで東南アジアの古人類の拡散がかなり早い時期から行われていたという発見があったので、これからも東南アジア考古学は今までの人類の歴史を覆すような発見があるかもしれません。

それと期末レポートにタイ7世紀〜11世紀の王国Dvaravatiをテーマにしたことなどがきっかけで仏教芸術に興味が沸いて来ました。そんななか、次の学期ちょうど良いところに仏教芸術のクラスが開講されることがわかり、卒業の単位とは関係ないのですが履修することを決定しました。これで博物館に展示されている仏像などのおもしろがり方が分かるようになりたいです。もしまたインド、ラダック、東南アジアに行く機会があれば知識が生かせるかな。

こんな感じで四年の前期が終了しました。現在までの取得単位数は132になりました。卒業に必要な単位数は128なのですが、必修と選択科目、一般教養も卒業に必要な単位をまだ取り終えていません。(卒業に関係ない外国語などを取りすぎたため)

大学生活も残すところあと一学期になりました。現在”選課”(履修登録)の最中で、全て希望通りに行けば24単位履修する予定です。

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