こんにちは。前回のポストで台湾大学での進級(要は単位が取れるか)について書いたのですが、今回は授業への臨み方について書いていこうと思います。
(前回の記事:台湾の大学に通う留学生にとって進級は難しいのか?)
前回書いたように、講義に出て、提出物を確実に提出して、テストの点数が及第点ならば、成績はともかく単位はもらえます。それに外国人学生に対しては、成績の評価が甘めにつけられてるかな…とも感じます。
(過去記事:外国人学生の成績評価をめぐる一つの葛藤)
今回は選択科目の「文化資產與材料分析」のクラスを受けていて、最近思ったことを書いていきます。
必修科目ではだいたいどれでも中間と期末にテストがあり、個人かグループでのプレゼンや研究レポートの提出もあります。
一方選択科目の場合、先生にもよるとは思うのですが、多くの場合テストはなく、プレゼン、レポートや課題などの提出物で成績が決まります。(少なくとも人類学系では)
なのでテストの無いクラスは、一部の学生にとっては楽をしようと思えばいくらでも楽をできます。レポートやプレゼンの時だけ頑張ればいいのですから、講義をあまりまじめに聞かなくてもなんとかなります。(逆に通識科目では提出物や出席率などは一切なしで、テストのみ、というパターンもあります)。
毎週の指定リーディングがないから楽かと思ったら…
今学期履修している「文化資產與材料分析」のクラスは、指定の教科書はないし、先生は授業前にceibaに毎週のリーディングをアップロードしません。なので「リーディングをしなくてもいい!楽なクラスだな…」と思ったらそれが大間違いでした。
授業はパワーポイントのスライドに併せて先生が説明をするのですが、予習をしていないとほとんど理解ができません。(個人的な化学や物理の知識が足りないのが大きく関係しています。)授業はこんな感じでわかる人にしか分からない…という状況なのに、予習のリソースも与えられていないという悲惨な状況です…。
ceibaより |
これは「文化資產與材料分析」のクラスのceibaの授業内容のページです。毎週授業後に当日の授業で使われたパワーポイントのスライドがアップされます。なので次週の予習ができません。
ceibaより |
こちらは一年次の必須、「人類學」のceibaの授業内容のページです。先生が毎週の指定リーディングを授業前にアップしてくださいます。
1年次の必修のクラスのように先生が指定のリーディングをceibaにあげてくれるのに慣れていると、この先生は不親切だな…と責任転嫁をしたくなりますが、ここはちょっと視点を変えてみましょう。
大学は自分で考えて学ぶところ
授業の前に読んでおくべきものをあらかじめ与えられていると、自分で資料を探さなくていいので、楽といえば楽です。カリキュラムに沿って組まれた指定の資料を毎週読むことで、先生のコース設計通りの知識を効率的に得られると思います。
ですがこの「文化資產與材料分析」のクラスでは、毎週のテーマは決まっているのですが、指定の教科書はないうえ、先生は事前に何らかの資料を提供することもありません。替わりに学期の最初に配られるシラバスには、参考文献として授業内容と関係のある書籍が何冊かあげられています。
なので、自分で考えて予習をしろよ、ということになります。シラバスに挙げられている文献を図書館で探してもいいし、毎週の単元は決まっているので独自に本や論文を探してもいいんです。
逆に冒頭にも書きましたが、このクラスはテストが無く、プレゼン1回と3週間に1回提出する個人レポートと期末のグループ研究で成績がつけられるので、レポートやプレゼンの時だけなんとか形にすればパスだけはできるはずのクラスなんです。
大学ってまじめにやるもやらないも結局自分次第で、教授は学生一人一人の授業態度にまで口を出して来ませんし、台湾大学では学部生は卒業論文は必須ではなく、単位さえそろえば卒業できるので、一つ一つの授業をどう過ごして、何を得るかは本当に自分次第だと感じました。
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