火曜の夜に導生會があったので、今日はそのことと、台湾特有の【直屬】というものについて書こうと思います。
導生會とは簡単に言うと、自分の担当教授(導師)との食事会です。
どの教授が自分の導師になるかは学科の事務所が学籍番号を元に割り振っています。
導師は学業やその他のことで困ったことがあったら相談に乗ってくれます。
また、奨学金などの申請に必要な推薦状を書いてもらったりなど、お世話になることも多々あるかと思います。
導生會はもしかしたら学科や教授にもよるかもしれないのですが、私の導師の場合、だいたい一学期に一度はこのような食事会があります。(※因みに学生はお金を払わずご馳走を食べさせてもらえます。)
どのように自分の導師が決まるか
台湾大学に入学した際に、学籍番号が各人に割り振られます。人類学系はどの学年もだいたい40人前後の学生が在籍しています。つまり民国100年の入学の学籍番号1〜40数番、民国101年入学の学籍番号1番〜40数番…など、各学年に同じ学籍番号を持つ先輩や後輩がいます。それが直屬と呼ばれる先輩、後輩の関係です。
どの教授が自分の導師になるかは、この番号を元に割り振られています。例えば王教授の導生は各学年の学籍番号が16番、32番と40番など。このようにしてひとりの導師につき、だいたい10数人の導生が選ばれます。
直屬というのは台湾特有のこういった先輩後輩の関係で、先生との食事会【導生會】の他に、同じ学籍番号の学生だけでの【家聚】といった食事会やイベントを催すこともあります。こちらは堅苦しいものではなく、ただの友達同士の集まりのような感じです。家聚、という言葉から見て取れるように、同じ学籍番号を持つものは家族のようなもの、と考えてもいいかもしれません。もちろん個人的な付き合いや、同じクラスをとったりすることで、他の学年の先輩後輩と知り合う機会もあるのですが、直屬にはまた違った連帯感のようなものもあります。
因みに私の学籍番号は現在の一年生から四年生まで、華僑生と外国人学生に割り振られる番号のようで、私の直屬はマカオ、マレーシア、日本、マレーシアといった面持ちです。直屬の仲の良さはそれぞれでしょうが、うちの場合、四年生の先輩がすごくフレンドリーで気をつかってくれるので、結構仲良くやっています。(先輩が卒業したらどうなるんだ…w)
あと話は少しそれますが、人類学系は割と転部する学生の多い学科で、学年によっては学籍番号の欠番も発生します。その場合は直屬も欠員になるので、少しさみしい感じがしますね…。
いま、圓山遺址の展覽のアルバイトをしている関係で、人類学系の二年生の子と知り合ったのですが、彼女に真剣な面持ちで
「テレビで見たんだけど、日本の学校では先輩に嫌がらせをされたりするって本当?」
と聞かれました。
台湾の場合、直屬制度からもわかるように、先輩は当然後輩の世話をするもの…という概念があるので、日本の学校の後輩いびりなんて想像もつかない世界だったみたいです。ちょっとカルチャーショックを感じましたね。その子の高校では、学籍番号ではなく、くじ引きなどで直屬を決めていたそうです。
こんな風に直屬制度があると、学年を超えた付き合いが生まれるので、素敵だなぁと思います。
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